
「マレーシアは物価が安い」とよく言われますが、
実際に暮らしてみると、安いものもあれば高いものもあります。
この記事では、マレーシア在住者の筆者が、
家賃・食費・交通費・お酒・日本食材などの項目ごとに、
リアルな価格差をわかりやすくまとめました。
マレーシアのリアルな物価を知りたい方、
これから移住や長期滞在を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【項目別】マレーシアと日本の生活費を徹底比較!安い物・高い物リスト
マレーシアが日本より「安い」と感じるもの
🏠① 家賃 — 日本と同じクオリティで比較すれば“圧倒的に割安”
「マレーシアは家賃が安い」とよく言われますが、
それは単に金額が低いというよりも、同じクオリティで比較したときのコスパに大きな差があります。
一人暮らしの場合でも、毎月RM1,800(約63,000円)前後が相場。
「え、日本の地方都市とそんなに変わらない?」と思うかもしれません。
しかし本当の価値は、家賃に含まれる内容にあります。
例えばこのRM1,800の中に──
- Wi-Fi利用料
- 水道光熱費
- ジムやプールの利用料
といったものが、すべて含まれているケースが多いのです。
これらを日本で個別に契約すると、月に1〜2万円はかかるでしょう。
そう考えると、やはりマレーシアの住居コストは圧倒的に安いと言えます。
🚗② Grabや電車などの「交通費」
まず、電車やバスといった公共交通機関が驚くほど安いです。
肌感覚ですが、日本なら500円くらい払いそうな区間でも、
マレーシアではRM3(約105円)ほどで済んでしまいます。
また、配車サービスの「Grab」も、
日本のタクシーと比べれば圧倒的に安く移動できます。
例えば、日本のタクシーなら初乗りで700〜800円しますが、
Grabなら15〜20分ほど乗ってもRM15(約525円)程度。
もちろん、時間帯やドライバーによる“当たりハズレ”はありますが、
それも含めてローカルらしい味わいです。
マレーシアでは、「車を持たずに暮らせる」という点も大きなメリット。
通勤・買い物・外食などの移動コストが小さいため、
生活全体の出費をぐっと抑えることができます。
🍜③ 屋台やローカル食堂での「外食費」

マレーシアの外食費が日本と比べて安い最大の理由は、
「ホーカー(屋台)」と呼ばれる、活気あふれる屋台文化があるからです。
ホーカーとは、日本のショッピングモールにあるフードコートとは少し違い、
街なかの広場のような屋外スペースに、
たくさんの個人経営の屋台が集まった場所のことです。
そしてこのホーカーで食べるローカルフードが、
驚くほど安くて、しかも意外と(と言っては失礼ですが)美味しいのです。
値段でいうと、同じくらいの量をレストランで食べたら
1人RM30(約1,050円)はしますが、
ホーカーならRM15(約525円)ほどで済む感覚です。

もちろん、ショッピングモール内のレストランも
日本と比べれば比較的安価なことが多いのですが、
「ショッピングモールのレストランより、いつものホーカーの方が何倍も良い」
と感じることも多々あります。

(※マレーシアのモール内フードコートは、全体的に少し薄暗くて苦手です…)
ただ、衛生面が気になる方も中にはいるかもしれません。
青空の下で調理しているお店も多く、油の跳ねや煙も日常の光景です。
とはいえ、こればかりは「気にしたら負け」。
むしろ、このローカル感こそが、マレーシア生活の醍醐味だと感じます。

📱④ 携帯電話の通信費がとにかく安い
マレーシアで暮らして驚くのが、携帯の通信費の安さです。
私達のような移住者が使うようなプリペイドだと、
だいたい月RM30〜40(約1,050〜1,400円)で、
- 40GB以上のデータ通信
- 無制限通話
といった、日本では考えられない内容が手に入ります。
私は普段、マレーシアの大手キャリアを使っていますが、
正直これで困ったことは一度もありません。
動画も音楽も普通に楽しめますし、
外出先でデータをケチる必要がないのは、本当に快適です。
日本の月7,000〜8,000円レベルの通信プランと比べると、
最近は格安SIMが出てきてますが、
マレーシアの通信費は1/2〜1/3くらいという感覚です。
「生活コストの底上げに効く」という意味で、
通信費の安さはかなり大きなメリットだと感じています。
マレーシアが日本より「高い・同程度」と感じるもの
🥃① 税金が高い「お酒類」

まず、マレーシアで暮らして誰もが驚くのが、お酒の値段の高さです。
イスラム教が国教であるため、アルコール類には非常に高い税金がかけられています。
ケース1:スーパーでビールを買う場合

例えば、マレーシアでポピュラーな「Tiger Beer」。
これをスーパーで320ml缶の6本セットで買うと、大体RM48(約1,680円)ほど。
1本あたりRM8(約280円)という計算になります。
日本の「アサヒスーパードライ(350ml缶)」が1本250円程度と考えると、
量の少なさを考えても、マレーシアのビールがいかに高いかが分かります。
ケース2:スーパーでウイスキーを買う場合

私は日本にいた頃、ハイボールが好きで「角瓶」をよく買っていました。
日本では1本1,800円くらいかと思いますが…(最近、高くなりましたよね泣)
こちらマレーシアでは、まず売っている場所が限られますが、
なんと1本あたり約RM210(約7,300円)。
普通の角瓶が、まさかの7,000円です。
アルコール度数に比例して税金も高くなるため、仕方ないのですが、
初めて見たときは思わず二度見しました。
海外旅行後の免税店エピソード

先日、マレーシアを出て海外旅行に行った際、
帰りに空港の免税店でウイスキーを買って帰ることにしました。
そこまで高級な銘柄ではなく、Valantineの安いタイプ。
1Lが2本入っていて、お得価格のRM202(約7,000円)でした。
ところが、マレーシアに戻ってスーパーを覗いてみると、
なんと700mlで1本RM209。

同じブランドでも、容量が小さくなって値段はほぼ同じ…。
やはり、酒税がかなり高く設定されていることを実感しました。
【意外な事実】お店で飲む分には、日本とあまり変わらない?
「じゃあ、お店で飲んだらもっと高いんでしょ?」と思いますよね。
それが意外と、そうでもないんです。
もちろんお店にもよりますが、
Tigerの瓶ビールが1本RM15(約525円)くらいだったりします。
これは日本の居酒屋と同じか、少し高いくらいの感覚です。
その理由は、人件費が安いから。
原価が高いお酒でも、上乗せされるサービス料が小さいため、
最終的な価格が日本の大衆居酒屋と近くなるという、面白い現象が起きています。
とはいえ、ホーカーならRM15でお腹いっぱいご飯が食べられることを考えると、
「食事代と同じ値段のビール1本」は、やはり贅沢品だなぁと感じますね。
日本食レストランは“気づくと高くつく”の典型例
※つい先日、知人5人と日本食を出す居酒屋のようなお店に行きました。
お酒ももちろん飲んだのですが、日本食となるとつい色々頼んでしまいます。
刺身、焼き魚、揚げ物、ハンバーグ、焼き鳥……
「せっかく来たし」と思って一品ずつ追加していくうちに、
気づけばテーブルがいっぱいに。
そして、一品一品がそこまで安くないこともあり、
最終的なお会計は 約RM1,000(約33,000円) に。
さすがに「え、そんなに?」と笑ってしまいました。
こういう場面で、あらためて
“日本食の外食は高くつく”という現実を実感します。
🍱② クオリティを求めると割高な「日本食材・輸入品」

マレーシアでは、日本の食材や輸入品を買おうとすると、
当たり前ですが、値段が高いです。
たとえば、日本では300円前後で買える味噌や醤油が、
こちらではRM25〜35(約900〜1,200円)ほど。
スナック菓子やインスタント食品も、日本の1.5〜2倍は当たり前です。
理由はシンプルで、輸入コストと関税、そして輸送の手間。
特に「日本製」とラベルがあるものは、輸送距離が長いため割高になります。
とはいえ、「売っている・手に入る」という事実そのものが、
海外生活ではかなりの安心材料です。
日系スーパーは“安心だけど高い”

クアラルンプール市内には、
「ISETAN」や「Don Don Donki」などの日系スーパーがあります。
日本とほぼ同じラインナップが並んでおり、懐かしい商品も手に入ります。/
しかし、価格を見ると…思わずため息が出ることも。
例えば、赤いきつねが1個RM13(約400円)前後。
日本の4倍近い価格です。
とはいえ、これらのスーパーは品質が安定しており、
“日本の味が恋しくなったときの救世主”的な存在でもあります。
業務スーパーもあるんです

すっごい変な場所──と言ったら失礼ですが、
実はマレーシアにも業務スーパーがあるんです。
クアラルンプール市内に1店舗だけ。
うちはまだそこまで活用できていませんが、
食べ盛りのお子さんがいる家庭には大活躍しそうな印象です。
まとめ:欲しいものは「買えるけど、安くはない」
マレーシアは便利な国で、探せば日本の商品はほとんど手に入ります。
ただし、それを“日本と同じ感覚で買う”と出費がかさむのも事実。
「日本食を恋しくなったときに少し楽しむ」くらいの距離感で、
ローカルの食材と上手に組み合わせていくのが、
長く暮らすうえでのコツだと感じます。
🥛③ 意外な落とし穴?「乳製品」
マレーシアに暮らしてみて、意外と「高いな」と感じるのが乳製品です。
牛乳・ヨーグルト・チーズなど、どれも日本と比べて割高。
しかも、味や品質にばらつきがあり、最初のうちはどれを買えばいいか迷います。
チーズやヨーグルトが地味に高い

チーズやヨーグルトも、日本の1.5〜2倍ほどの価格です。
スーパーで売っているものはほとんどが輸入品で、
KraftやAnchorなどの海外ブランドが中心。
種類は豊富ですが、どれもサイズが小さく割高感があります。
ギリシャヨーグルト1個RM6(約210円)なんてことも珍しくありません。
女の人は困っちゃう?アイスクリームが高い

上と同じ理由で、アイスクリームもけっこういい値段がします。
逆に、ものすごく安いものもあるのですが、妻曰く「味はいまいち」だそうです。
美味しいアイスを買おうとすると、自然とハーゲンダッツやベン&ジェリーズなどの輸入品になり、
結果的にどうしても高くなってしまいます。

まとめ:ローカルブランドを探すのがコツ
牛乳に関しては、ローカルブランドをうまく見つけると
価格を半分くらいに抑えられる場合もあります。
マレーシアでは「Farm Fresh」が有名で、
ローカルスーパーならRM6〜7前後で買えることも。
ちなみに、私も買うときはだいたいこの牛乳です。
ただ、たまに「ちょっと日が経ってる…?」と心配になることもあります(笑)
味はクセが少なく、日本人にも飲みやすいです。
乳製品は“選び方次第で差が出る”カテゴリーだと感じます。
🏁 まとめ|安いもの・高いもの、どちらも“リアル”を知ることが大切
マレーシアは「物価が安い国」と言われますが、
実際に暮らしてみると、安いものと高いものの差がはっきりしています。
家賃や交通費、外食など、生活のベースとなる部分は確かに安い。
一方で、お酒や日本食材、乳製品のように、
輸入に頼るものはどうしても高くなります。
つまり、マレーシアは「何でも安い国」ではなく、
自分の生活スタイル次第で、安くも高くもなる国です。
ローカル文化にうまく馴染みながら、
“どこにお金をかけて、どこを抑えるか”を見極めることで、
快適で満足度の高い暮らしができると感じます。
次回は私なりにどういう人がマレーシアでの生活に向いているか、
を独断と偏見でまとめてみたいと思います。


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