【マレーシア旅行記】レンタカーで行くポートディクソン|2泊3日、海とローカルを感じる旅

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マレーシアは、地図で見ると海に囲まれた南国の国。
でも、僕たちが住んでいるクアラルンプールは内陸部にある都市なので、
「気軽に海が見える場所」というのは意外と少ないんです。

そんなある日、「せっかくだし、ちょっと海っぽいところに行ってみたいよね」という話になり、
車を使って、気になっていたポートディクソン(Port Dickson)に行ってみることにしました。

もちろん今回も、車はSoCarで手配
登録から利用まではこれまでの記事で書いてきましたが(詳しくはこちらこちら

今回はいよいよ実際のドライブ&旅行編です!

海の見えるホテルやビーチの様子、道中の運転など、リアルな体験を写真付きで紹介していきます🚗🌊

🌴ポートディクソンってどんな場所?

ポート・ディクソンは、クアラルンプールから車で南へ約1時間半ほどの場所にあります。
イメージとしては、KLIA(クアラルンプール国際空港)をさらに南下したあたりに位置しています。

ローカルの人たちにとってもアクセスしやすく、
関東で言うところの「湘南」のような立ち位置かもしれません。
平日は比較的のんびりしていますが、週末になると多くの人でにぎわう人気スポットです。

海自体は、いわゆる南国リゾートのような「透き通ったエメラルドグリーン!」
というほどではないのですが、
広がるビーチとゆったりした雰囲気の中で、
日本とはちょっと違う南国の海の空気を感じることができます。

🚗どうやって行くの?アクセスと所要時間

いろいろ調べてみたのですが、ポートディクソンには直接行ける長距離バスのような交通手段は、
どうやらないようでした。また、電車も近くまで通っているわけではありません。

しいて挙げるとすれば、Seremban(スレンバン)駅が比較的近いのですが、
そこからさらに車で30分程度かかるとのこと。

そんな事情もあって、私の周りでは
3人ぐらいのグループでGrab(配車アプリ)を使って、直接向かうというケースが多いようです。
費用は片道RM110(約3,500円)前後で、それを3人で割り勘するイメージ。
結果的に、この方法が「楽で効率的」だという声もよく聞きました。

ただ、私は長時間、人の運転に乗るのがあまり得意ではなくて……
「どうせなら、自分で運転して行ってみたいな」と思い、
レンタカー(SoCar)を借りて、約1時間半かけてポートディクソンへ向かうことにしました。

🏖【Day1】のんびりスタート。はじめてのポートディクソン

今回ははじめてのポートディクソン訪問ということもあり、
さらに慣れないレンタカーでの移動という点もあったので、
全体的にのんびりとした工程を組むことにしました。

朝の9時ごろにクアラルンプールを出発し、約1時間半のドライブ
高速道路や不慣れな道を通りながら、なんとかポートディクソンに到着!

まずは「せっかくだし、まずは海を見に行こう」ということで、
ポートディクソン・ウォーターフロント(PD Waterfront)というエリアへ。
特に下調べはしていなかったのですが、
海が目の前に広がる雰囲気の良さそうなレストランがあったので、そこでランチをいただくことに。

The Cove PD Waterfront

味は「まぁまぁ」、値段も「まぁまぁ」。
ただし雰囲気はすごく良くて、景色込みで楽しめるお店でした。
でも、正直その雰囲気がなければリピートはしないかな、というのが率直な感想です

ZUS Coffee – PD Waterfront

その後はすぐ横にあったZUS Coffee(マレーシアのローカルカフェチェーン)へ。
ここはロケーションがとても良くて、
他のお店ではあまり見かけないソフトクリーム系メニューもあります。
味は絶品というほどではないのですが、なんとなく頼んでしまう「ご当地感」のある1品でした。


ちょっとビーチでゴロゴロしたい気分になり、
近くのスーパーやホームセンターのようなお店でビニールシートを探したのですが、
これが意外と売ってない…。
浮き輪などはたくさん売っていたのに、シートだけは見つからず。
「そういう文化がないのかな」と思っていたら、ビーチではみんな普通に使っていて少し残念。

その後は、一旦ホテルにチェックイン
こうして自由に動けるのも、レンタカー移動の良いところですね。

今回予約したホテルはビーチ沿いではなく、少し内陸側にある静かな立地
雰囲気は良かったのですが、平日だったこともありお客さんは少なく、かなり静かでした。

荷物を置いてから、もう一度ビーチへ。
海にがっつり入るわけではなく、足だけ海に浸かってのんびり
マレーシアで初めての海、個人的にはけっこう綺麗に感じました(海なし県民の感想です)。

ちなみに、シャワーなどの設備はあるにはあるのですが、
どこにでもあるわけではないので注意が必要です。
海辺ではちょうどインド系?のお寺の儀式(お祭り)が行われていて、
水をかけ合っている集団がいたりして、なんともローカルな雰囲気を楽しめました。

Sri Pantai Ria Seafood Restaurant

夕方には、地元の海鮮料理店へ。
知人から教えてもらったお店に行ってみたのですが、時価の魚料理が並び、
どんなものが出てくるかちょっとドキドキ(笑)
挑戦してみると、味付けは日本と違うものの普通においしくて、
選んだ魚の種類のせいか身がふわふわで柔らかいのが印象的でした。

そんな感じで、のんびり過ごしたポートディクソンでの1日が終了しました🌊

🏝【Day2】ホテルでゆっくり&周辺散策。ローカル感を楽しむ1日

2日目の朝は、ホテルのビュッフェ朝食付きプランだったので、
ホテル内でゆっくり朝ごはんをいただきました。

日本で車の旅行をしていたときは、朝マックにしたり、
コンビニで買って移動しながら食べたりすることが多かったのですが、
マレーシアに来る少し前からは「せっかくならしっかり朝食をとろう」というスタイル
に変わりました。

というのも、マレーシアでは「ここで朝ごはんを食べたい!」と思えるようなお店やコンビニが、
日本に比べると見つけづらく、
結果としてホテルの朝食が一番安定するという結論に至ったからです。

この日はビュッフェスタイルの朝食でしたが、味は可もなく不可もなくといった感じ。
ホテルのグレードによってだいぶ差が出るのかなという印象で、
あまり期待しすぎない方が良さそうです。

内容としては、ローカル向けの料理が中心で、お粥のようなものや、
自分でよそうナシレマなどが並んでいました。


Port Dickson Ornamental Fish Centre

朝食を終えた後は、ポートディクソンにある小さな水族館のような施設へ。
ここがなかなかのクオリティで驚きました。しかも入館料は無料!
これはもう、太っ腹すぎる施設です。

屋外にはウミガメの飼育コーナーもあり、ざっくり見れば1時間弱、じっくり見れば2時間くらい楽しめる場所でした。

Benns Chocolate Tour

そのあとは、妻が気になっていたBenns Chocolate Tourへ。
マレーシア国内でも少し高級志向なブランドとして知られていて、
店内ではカフェ・ギフトショップ・簡単な展示コーナーが併設されています。

事前予約をしていればワークショップ体験も可能なようで、今回は立ち寄りのみでしたが、
お店のおばちゃんがとても丁寧に説明してくれて、
ほぼ全種類のチョコレートを試食させてもらえました。

普段はそんなにチョコレートを食べない私でも、「半年分食べた気分」になるほど。
妻が気に入ったチョコレートを大袋で購入しましたが、この訪問時間が午前11時ごろだったため、
「このあと暑い中、車内にチョコを置くことになるのか……」とちょっと後悔。
できるだけ日陰に停め、なんとか溶けることは防げましたが、訪問のタイミングは再考すべきでした


午後は、Google Mapsで気になる場所をチェックしながら、雰囲気の良さそうなビーチや景色のいい場所を車で巡る時間に。
こうして気ままに立ち寄れるのも、レンタカーの大きな魅力だなぁと改めて感じました。

海辺でのんびり過ごし、美しい景色を堪能しながら、「夕飯はどうしようか」という話に。
Google Mapsで見つけたバクテー(肉骨茶)のお店が気になり、そこに行ってみることにしました。

Restaurant Ah Cui Bak Kut Teh 阿水肉骨茶

私たちは混雑が大の苦手なので、今回も17:30頃という早めの時間に訪問。
ちょうどお店の人たちがまかないを食べているようなタイミングでしたが、
快く受け入れてくれました。

注文方法がわからなかったので、ChatGPT先生に聞きながらメニューを確認して注文
運ばれてきたバクテーは、火傷しそうなほどアツアツ!
漢方っぽい独特の味付けでクセはあるものの、豚肉はホロホロになるまで煮込まれていて絶品でした。

そして何よりも、ご飯との相性が抜群でどんどん箸が進みます。
この旅行後、何度か他のお店でもバクテーを食べてみましたが、
今のところここが一番おいしかったと感じています。

昨日の海鮮料理とは打って変わって、大満足の夕食となり、ホテルに戻って2日目は終了しました。

☀️【Day3】真っ白青空モスクと“どデカカレーパン”で締めくくり

3日目の朝も、ホテルのビュッフェで朝食。
内容は前日とまったく同じで、正直なところ可もなく不可もなく…。
特別におすすめする感じでもなかったので、次回は朝食なしのプランでもいいかなという印象でした。

マレーシアのホテルは、基本的にチェックアウトが12時前後ですが、
私たちはこの日いくつか寄り道をする予定があったので、9時過ぎにはホテルをチェックアウトしました。


最初に向かったのは、帰り道にあるSeremban(スレンバン)という街にあるモスク
ガイドブックなどで見かけることも少なく、観光地として有名というわけではなかったのですが、なんとなく立ち寄ってみることに。

これが、大当たり。

Masjid Sri Sendayan

真っ白な外観のモスクは、青空と緑の庭園に映えてとても美しく、空間全体が静かで落ち着いていて、素敵な場所でした。
セキュリティの方いわく、夜にはライトアップもされてさらに綺麗になるとのこと。

マレーシアでいくつかモスクを巡ってきましたが、ここが一番好きかも
次はぜひライトアップされた時間帯にも来てみたい……と思いつつ、
「マレーシアの夜って暗くなるの遅いんだよなぁ」と少し悩ましい気持ちもありました(笑)


好運麵包王Lucky King Bun(芙蓉分店Seremban)

そして、この旅最後のお昼ごはんはネットでもよく見かける話題の「どデカカレーパン」。
実はカレーパン自体はあまり好きではなかったのですが、他に行きたい場所もなかったので、試しに行ってみることに。

今回訪れたのは、Serembanにある店舗
実はこのお店、Port DicksonとSerembanの2店舗があり、私たちが行ったSerembanの店舗は、
別のお店と併設されている形でした。

そのため、「店内で食べたい」と伝えると、併設先のお店に案内され、
1品注文してね」と言われるシステムに。
まぁせっかくなので…と、軽めの野菜炒めと、カレーパンを注文。


運ばれてきたのは、人の顔くらいある超巨大なパン
中には、マレーシアでよく出てくるとろみのないゴロゴロ系カレーが袋ごと詰まっていて、
想像以上のインパクト。

最初は「これ絶対食べきれないなぁ…」と苦笑していたのですが、
実際に食べてみると、パンはふわふわ、カレーはスパイスのバランスが絶妙で、
周りのパンをちぎってカレーにつけると、これがめちゃくちゃうまい。

日本のカレーパンとは全く別物だけど、これはこれでアリ。
ただ、2人で1つ食べきるのはかなり大変…しかも追加で野菜炒めもあったので、
最後はお腹パンパンでお手上げでした(笑)


とはいえ、味もビジュアルも話題性もばっちりで、人におすすめできるお店だと思います。
強いて言えば、今回訪れたSerembanの店舗では「1品追加注文ルール」があったので、
Port Dicksonの方の店舗であれば気兼ねなく行けて良いかもしれません。

そんな感じで、お腹も心もいっぱいになり、のんびりとクアラルンプールへと帰りました🚗

💸 ポートディクソン2泊3日|実際にかかった費用まとめ(MYR)

日付/カテゴリ内容金額(RM)
共通費用ホテル宿泊(2泊)719.26
SoCarレンタカー(プロモ適用)271.74
小計(共通)991.00
Day 1昼ごはん44.60
カフェ21.80
夜ごはん109.50
高速代(KL→PD)12.00
小計(Day 1)187.90
Day 2カフェ①15.90
カフェ②16.80
晩ごはん39.60
お土産69.00
小計(Day 2)141.30
Day 3昼ごはん64.00
高速代(PD→KL)12.00
小計(Day 3)76.00
🎯 総合計宿泊+レンタカー+食事・高速等1,396.20

📝 補足

  • 今回は、プロモーションを活用したSoCar利用や、平日料金のホテル予約がコストを抑えるポイントになりました。
  • また、ガソリン代(約RM30)を加えても、全体でRM1,400台後半(約44,000円)ほどで収まります。
  • 私たちは比較的少食で、アクティビティよりも名所や景色を見て回るスタイルなので、
     人によってはもう少し費用がかかる可能性もあります。
  • それでも、「レンタカーでのんびり移動&観光」という旅のスタイルとしては、かなりコスパ良く楽しめたと思います🚗🌴

📝行ってみての感想と注意点まとめ

今回、初めてレンタカーを使ってポートディクソン(Port Dickson)を訪問しました。

この街についての日本語情報はあまり多くなかったので、かなり探り探りでの旅となりましたが、
結果としては、とても気楽で楽しい旅行になりました。

今回は平日に訪問したため、どこも混雑することはなく、
お店や観光スポットもスムーズに入ることができて、とても快適に過ごせました。

ちなみに、この旅の後に週末にも一度訪問する機会があったのですが、
そのときはヒジャブ姿の地元の人たちで賑わっていて、ローカル人気の高さを実感。
「ああ、やっぱりここは“気軽に行けるリゾート地”なんだな」と感じました。

個人的な印象としては、(埼玉県民的に言うと)
関東の人にとっての湘南みたいなポジションかなと思います。
…あ、そこまで“イケイケ”ではないですが(笑)


正直に言うと、「すごく綺麗な海!」というわけではないですが、
KLに住んでいると、ふと海が見たくなることってあるんですよね。

そういうときに、片道1時間半で行けるポートディクソンはちょうど良い距離感
私は「また行きたい?」と聞かれたら、迷わず“行きたい”と答えます

ただし、マレーシアにわざわざ観光で来た人に「絶対行ってみて!」とすすめるかというと…
そこまではしないかな(笑)
でも最近は、るるぶのような日本のガイドブックでもこの街が紹介され始めていて、
少しずつ注目されてきているのかも?と感じました。


実際、今回私たちは**2泊3日で行きました**が、**1泊2日でも十分楽しめる**旅先です。  

移動距離もそれほど遠くないので、**日帰りでも行こうと思えば行ける**距離感だと思います。

海も、食べ物も、ローカルの雰囲気も、マレーシアらしさを少しだけ感じられる旅先
のんびりしたい週末に、ふらっと訪れてみるのはいかがでしょうか?

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