「海外で働いてみたい」「マレーシアでの生活に憧れる」
そんな気持ちを抱えつつも、
実際どうやって仕事を見つければいいの?
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私自身、「マレーシアに住みたい」と思い始めたのが2023年の夏。
そして、そこから約半年後――27日間の転職活動で内定をもらい、
現地採用として移住を実現しました。
今回は、転職エージェントとのやり取りから、3社同時進行での選考、模擬応対の内容まで、
マレーシア就職のリアルなプロセスをすべてまとめています。
マレーシアでの就職活動を考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
✈️ はじまりは2023年7月
前回の記事でも少し触れましたが、
私が初めて「マレーシアに住んでみたいな」と思い始めたのは、2023年の7月。
実際に現地を訪れる機会があり、その空気や雰囲気に強く惹かれました。
とはいえ、「じゃあ来月から移住しよう!」というわけにはいきません。
私も妻も、それぞれ年度末(3月)の退職が自然なタイミングだったため、
移住の目標時期は2024年4月に設定することにしました。
この方向性がしっかりと定まったのが、2023年9月ごろのことです。
📩 エージェントへの最初の連絡
方向性を定めたタイミングで、転職エージェントに一度連絡を入れてみました。
相談フォームから問い合わせると、すぐにメールで返事が届きました。
「2024年4月入社をご希望なら、1月ごろから動き始めれば問題ありませんよ」
という内容で、このときは面談などはなく、メールのやりとりのみで終了。
「半年先のことだと、まだ動けないのかな」と思いつつ、少し拍子抜けした気持ちもありました。
こちらとしては何か準備しておけることはないか聞いてみましたが、
返ってきたのは「英語力の底上げをしておいてください」との一言。
まぁ、エージェントもビジネスですし、「今すぐ動く人」が優先なのかもしれないな…
という印象を持ちつつ、ひとまずはDMM英会話などで英語の練習をしながら、
日常の仕事に取り組んでいました。
💼 4月末入社を目指して選考開始

そして、いよいよ2024年1月。
本格的に転職活動を始めようと、再びエージェントに連絡を取りました。
ところがここでまさかの一言。
「4月頭入社の求人は、すでに締め切られてしまいました」
……いやいや、1月からでいいって言ってたやん。
とはいえ、求人情報は“生もの”。
待っていれば何とかなると思っていた自分の認識が甘かったことを痛感しました。
気を取り直して、4月末入社であれば可能性があるという話をもらい、
候補として挙がった3社に応募することにしました。
いずれも BPO(Business Process Outsourcing)のカスタマーサポート職です。
📑 応募企業とその違い
応募した3社の違いは、業務における英語使用の割合でした。
- 英語 8割 の業務
- 英語 3割 くらいの業務
- 完全日本語対応 の業務
各社とも共通していたのは、
- 履歴書・職務経歴書(日本語)を送付
- オンラインテスト(英語・日本語の理解度チェック)あり
- 2回の面接(1次・2次)
という選考フローでした。
🎤 面接の内容(1次・2次)

その中で一番スピード感を持って進んだのが、英語3割くらいの業務の会社でした。
実際に受けた面接の内容は以下の通りです。
📍 1次面接(人事担当との面談)
- 職務経歴に沿ったごく一般的な質問が中心
- 「なぜ当社を応募されたのですか?」「なぜマレーシアで働きたいと思ったのですか?」
などの定番質問 - 最後に、簡単な英語でのやりとり(↑の質問を英語で答える形式)
英語レベルは、中学〜高校英語レベル程度。
そこまで高いハードルではありませんでした。
📍 2次面接(模擬応対)
- 現場のリーダーらしき方が担当
- 模擬カスタマーサポート対応のテスト面接
一人二役の形式で、以下の流れを再現するようなロールプレイでした:
- 日本人のお客様から日本語で質問を受ける
- その内容を海外の企業に英語で確認を取る
- 確認した内容を、日本語でお客様に説明する
つまり、日本語と英語の“橋渡し役”としての実力を見る場面だったと思います。
📨 内定の決め手
3社の選考を同時進行で進めていた中で、
最も早く結果が出たのが、模擬応対を受けた2社目の会社でした。
他の2社の状況は以下の通りです:
- 1社目:英語のオンラインテストが振るわなかったようで、「再テストOKですよ」との案内
- 3社目:完全日本語対応で、自分の希望とはズレていた
特に2社目はとにかくスピーディーで、
「来ないなら次の候補に声をかけるので、できるだけ早くお返事ください」
という空気感(※実際にこう言われたわけではありませんが)。
他の選考結果を待つことも考えましたが、
ここを蹴って1社目がダメだったら、
日本語対応の3社目しか選択肢がなくなるという現実がありました。
そう考えたとき、
「今ご縁をいただけたこの会社に行こう」と、2社目に決めました。
🗓 27日間で決まったマレーシア就職
2024年1月4日ごろから本格的に転職活動をスタートし、
実際に内定をいただいたのが1月31日。
振り返ってみると、
わずか27日間でマレーシアでの現地採用が決定したことになります。
なんとなくネットなどでも「海外就職ってポンポン決まる」とは聞いていましたが、
正直、ここまでとは思っていませんでした。
そして、このスピード感だったからこそ、
エージェントとの面談後は怒涛の書類対応などでなかなか大変な時期になりました。
今思えば、9月の時点で少しずつでも
英語面接の練習や履歴書の作り込みを進めておけば、
もっと楽に動けたのにな…という反省もあります。
✅ これからマレーシア就職を目指す方へ
おそらく多くの方にとって、「海外就職」はすぐに実現する話ではないと思います。
だからこそ、就職活動の開始時期を見据え、できる準備はなるべく早めに進めておくことを強くおすすめします。
特に、私自身が「これをもっと早くやっておけばよかった…!」と感じたものはこちらです:
- ✅ 職務経歴書(日本語版・英語版)
- ✅ 履歴書(日本語版・英語版)
- ✅ 応募しそうな企業を想定した模擬面接の練習
📩 エージェントとの関係づくりも“継続がカギ”
また、転職エージェントとの継続的なやりとりも大切です。
私の場合、9月に一度連絡したあと、1月まで動きませんでした。
でも今思えば、月に1回でも「最近の募集状況どうですか?」と軽く聞いておけばよかったと感じています。
エージェントもビジネスです。
どうしても「今すぐ動ける人」が優先されます。
だからこそ、自分から情報を引き出す姿勢が大事だと思います。
たった1通のメールでも、「この人は本気だ」と伝わるはずです。
🎁 最後に

私も最初は、「英語力も中途半端だし、本当にマレーシアで働けるの?」と不安だらけでした。
でも、動き出してみれば、意外となんとかなります。
完璧じゃなくても大丈夫。
大事なのは、“やる”と決めたら、自分から動くこと。
この経験を通して、少しでも「自分にもできるかも」と思ってもらえたら嬉しいです。
次回は、内定後に待っていた“実際の準備”や“入国までの流れ”について、
これまたリアルな体験談をまとめていく予定です。
これからマレーシア移住・就職を考えている方の不安を少しでも減らせるよう、
引き続き、体験ベースで書いていきますので、ぜひチェックしてみてください!
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