マレーシアでの住まいってどんな感じ?移住前に知りたかった家探しのリアル

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「マレーシアに移住したいけど、どんな家に住めるんだろう?」

「家賃ってどれくらい?日本と何が違うの?」

初めての海外移住では、住まいのこともかなりの不安ポイント。

私自身も2024年にクアラルンプールに移住する前は、まったくイメージが湧かず、手探りで探し始めました。

このブログでは、実際にマレーシアで住まいを探して、住んでみて分かった

「住まい探しの流れ」「家賃の目安」「コンドミニアムってどんな感じ?」を、

リアルな体験を交えてご紹介します。

この記事を読めば、「何から始めればいいか分からない…」という不安が少し軽くなるはずです。

マレーシアで家を探す前に考えた「3つの優先ポイント」

まず、マレーシアに限らずですが、日本で住居を探すときと同じように、

**「自分たちにとって譲れないポイントや優先順位」**

をあらかじめ決めておくと、探しやすくなります。

私たちの場合は、以下の3つを重視していました。

1. 職場からの近さ

これは、日本で通勤時間のムダさを痛感していたことが大きな理由です。

特に移住直後は、仕事や生活に慣れるまでに時間がかかることも多いので、

まずは「通勤がストレスにならない場所」を優先しました。

2. 住居の充実具合

部屋の広さや設備の充実度も、海外生活を快適に過ごすために大事なポイントでした。

もう少し具体的にいうと、私たちが希望していたのはこんな条件です:

・コンドミニアム内にジムがある

・コンドミニアム内にくつろげる共有スペースがある

・全体的にきれいで清潔感がある

・高層階である(これは完全に憧れです…笑)

3. それなりの家賃

もちろん、家賃は安ければ安いほどありがたいのですが、

上記の条件を満たす範囲で、「1ヶ月 RM3000(約10万円)以下」を目安にしていました。

ちなみに、この金額はマレーシアでは決して非現実的ではなく、

むしろ高めの部類に入ることもあります。

初めてのマレーシア物件内見

6件のうち、3件のエージェントさんと連絡がつき、日時のやり取りを進めました。

エージェントさんにもよりますが、「こちらは日中仕事をしているので…」と伝えると、

時間はかなり融通してくれます。

「コンドミニアムの場所は分かる?」「〇時に正門集合で!」など、事前にやりとりをして訪問へ。

当日、正門までエージェントが迎えに来てくれて、そこで「はじめまして」となります。

「マレーシアに来てどれくらい?」といった他愛のない会話をしつつも、

移動中は向こうが「こちらが聞きたいであろうこと」を一通り説明してくれました。

今はどこに住んでいるの?

いつ引っ越したいの?

このユニットは1ヶ月前に空きが出てね… などなど。

部屋に着くと、エージェントが先に冷房をガンガンにしておいてくれていました。

営業テクかもしれませんが、「気が利くなぁ」と素直に感心。

この部屋は、クリーニング予定&ソファの入れ替えも必要とのこと。

(前の住人が猫を飼っていたらしく、ソファの角がガリガリに…)

全体的に悪くない印象でしたが、

・思ったより眺めがよくない

・バルコニーがない

などの点が少し残念。

でも、1ヶ月空いていたわりには部屋自体はそこそこキレイでした。

内見時に気をつけて見てほしいポイント

お部屋を見るときに、ぜひ注意してほしいのが「水回り」や「排水溝まわり」です。

とくに 黒い小さなツブツブ があるかどうか。

これは高確率で Gの糞 です。

つまり、「出る」ということです……。

マレーシアでGを完全に避けるのは難しいかもしれませんが、

せめて「痕跡のある物件」は避けたいところ。

この部屋はそういったものも見当たらず、

「他がダメならここかなぁ」という第一候補になりました。

部屋を一通り見終わった後、エージェントから「ファシリティも見る?」と聞かれたので、

プール・ジム・中庭なども見せてもらいました。

これらの共用施設は仮住まいのAirbnbよりも圧倒的にきれいで、

しかもモール直結だったため、「このコンドミニアムに住みたい」という確信を持ちました。

あとは「どの部屋にするか」だけ。

高層階が良い(単純に憧れ)

バルコニー付きが良い(これも憧れ)

という希望もあったので、その点を重視することにしました。

最後に、「入居希望はいつ?」と聞かれ、日程を伝えると

「クリーニングもあるし、〇日までに連絡ちょうだいね」

という流れで1回目の内見は終了。

最上階の部屋に内見!期待と現実のギャップ

2回目は、同じコンドミニアム内の別の部屋を別のエージェントさんに案内してもらいました。

流れは1回目と同じで、事前に日時と集合場所をWhatsAppで決め、正門集合。

やり取りの時点で「前の住人が出たばかりで、ちょっと汚いよ」と事前に聞かされていました。

当日、「はじめまして」の挨拶をして、エレベーターへ。

するとエージェントが押したのはなんと最上階!

「おっ、最上階だ!」とテンションが上がりましたが、

「でも本当にきれいじゃないからね」と再度念を押されました(笑)

いざ、最上階の角部屋へ

最上階の角部屋、ドアを開けると、

そこには高層階の眺めとバルコニー!

「もうここしかない!」と内心テンションが上がりながら、部屋を細かくチェック。

……が、本当に汚かった。

ホコリはもちろん

前の住人のまくらやシーツが放置

シャワールームの排水溝が黒ずんでいる

窓のサッシ部分も塗装が剥がれて水漏れ跡あり

トイレにはGホイホイが…

水回りには例の黒いツブツブが…

これはもう、「出る」というか「出ていた」と確信。

あまりにも汚かったので、「本当に直前まで住んでたの?」とエージェントに確認。

すると、「2〜3日前に出たばかり」とのこと。

さらに、「前の住人って何人?」と聞いてみたところ、

エージェントはなぜか申し訳なさそうに

Japanese…

と返答。

日本人が住んでいたとは信じ難いほどの状態で、最初のワクワクはかなり萎んでしまいました。

夫婦で話し合って決断!住む部屋を選んだ理由

2部屋の内見を終えたあと、妻とじっくり相談をしました。

最上階、角部屋、バルコニー付き。

字面だけを見たら、絶対にこっちだろうと思いましたが、

エージェントが予め言っていた「汚いよ」は私たちの想定を超えていました。

逆に、かなり正直に言ってくれていたんだなぁと、エージェントさんの誠実さには感謝しています。

1件目の部屋は悪くはないけど、良くもないよなぁ……という印象でした。

ですが、ふたりの中で共通していたのは、

**「住むならこのコンドミニアムがいいよね」**

という気持ちでした。

実はもうひとつ、三件目の内見も予定していました。

しかし、そのエージェントからの連絡がなかなか返ってこず、日程調整もスムーズにいかない状況。

「この時点で不安になるようなら、契約後も対応が不安だよね」

という話になり、候補から外すことにしました。

また、もっと探せば他にもっと良い物件があるかもしれない…という考えもよぎりました。

でも、これ以上Airbnbでの仮住まいを続けるのは避けたかったのと、

気になる物件がどんどん埋まってしまう可能性もあることから、

**「ここで決めてしまおう」**という結論に至りました。

最上階&バルコニー付きという2件目の部屋は、憧れが詰まっていてかなり惹かれました。

けれど、内見した際の「清掃状態」や「水回りの不安要素」などから、

どうしても気持ちよく住むイメージが持てませんでした。

特に私たちは清潔感や日常生活の快適さを重視していて、

「最上階じゃなくても、安心して暮らせる方がいいよね」という結論になりました。

そうして私たちは、結局1件目に内見をさせてもらった部屋に決めました。

このとき初めて、**「ここでマレーシアでの生活が本格的に始まるんだな」**と、

少し実感が湧いてきました。

まとめ|マレーシアでの住まい探しは、まず一歩踏み出すことから

初めての海外生活、初めての家探し。

「何から始めればいいの?」「本当に自分に合う場所が見つかるのかな?」

そんな不安を感じながらも、ひとつずつ進めていった結果、今の住まいにたどり着きました。

そして、9ヶ月近く経ちますが、結果大満足しています。

つい先日、「もう1年契約するかい?」と連絡が来て、

「ぜひ」と言って、もう1年契約をしました。

正直、最初から完璧な物件なんて、なかなかありません。

でも、「自分たちにとって大事なことは何か」をはっきりさせておくことで、

選ぶときの判断がグッとしやすくなります。

私たちの場合は、

1.通勤の便利さ

2.住まいの設備や清潔さ

3.家賃とのバランス

を基準にして、ひとつずつ候補を見ていきました。

途中で「もっと良い物件があるかも…」と思うこともありましたが、

どこかで決断しなければ、生活は始まりません。

だからこそ、「このタイミングで」「この場所にしよう」と、納得できる形で決められたことは本当によかったと思っています。

これからマレーシアで住まいを探す方にとって、

この体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。

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